~ 福島県立大野病院事件の公判判決を受けて ~


加藤医師ならびに全国の多数の支持者、産科のみならずハイリスク症例に遭遇する医療現場で働く多くの医師にとって、今回の無罪判決は妥当であり、裁判官の公正な判断を高く評価します。福島県検察庁はこの判決を真摯に受け止め、善意の医療行為に対して刑事訴訟を進めたことの是非についてもう一度考え直していただきたい。今後も敢えて控訴してさらに医療現場の混乱を加速させるようなことがないよう、その良識を期待します

亡くなられた患者様ならびにご遺族の方々には心より哀悼の意を表します。しかし不幸な結果に至ったとはいえ、懸命に救命にあたった担当医師を処罰することが医療事故の予防や医療水準の向上には決して寄与しないことを私たちは強く訴えるものです。私たち医師はこのように困難な症例に対して詳細なレビューを行い、それに基づいてその的確な診断法と最良の治療法を追求していく責務があります。その目的を達成する上で刑事訴訟は百害あって一利ないことを重ねて強調したいと思います。

2008年8月20日 日本のお産を守る会